久しぶりに本を買った話

  • 2019年10月15日
  • 2020年5月2日
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本屋を歩き回るのが好きだ。基本的にどの本屋でもこだわりはない。大手チェーンの本屋は、一旦、本を見始めてしまうと、いくら時間があってもきりがない。選書にこだわりを持つ小さな本屋でも、大手チェーンの本屋ではあまり見かけない素敵な装丁の本などと出会うことも多い。見て回る本の種類は問わない。政治、経済、俳句、雑誌、日本史、世界史、パソコン関係、哲学、科学、数学などなど。

振り返れば、昔から、悩みを真っ先に本で解決しようとする癖がある。本の中にヒントを見つけようと期待する。当たり前だが、本は薬ではない。今思えば、バカな買い方をしていたとも思う。10冊購入して、その日のうちに三色ボールペンで汚していく。大学生時代、アルバイトをしていた教室の講師控えスペースで、狂ったように本を汚していた。ちょっと怖い塾の先生の出来上がりだ。

5、6年経ち、これが悪癖かもしれないと思い出したのは、グラフィックデザインの仕事をし出した時だ。グラフィックデザインは、情報を視覚化する行為と言われる。デザインを学び出した時に、人から真っ先に言われたのは「説明くさい」だった。そのデザインに落ち着く理由を、言葉でくどくど説明しようとしていた。「視覚化」できていない。当時、購読していた新聞をやめ、文章を読むことをやめた。文字から離れようと思った。書体情報は目には入っているが、文章情報は頭には入ってこなくなった。

実は、今でも一晩置いた自分のデザイン制作物を見ると、感覚的な感情に任せたエモーショナルなデザインは得意な方ではないな、と感じる。(それでも好きだと言ってくれる人がいることは本当にありがたい)

よく「本の中に答えがある」という人がいる。自分の感覚では、「本で答えを作っていく」というのが正しい表現だと思う。一冊目の書籍だけに答えはない。では、2冊目か。3冊目か。多分、そういうことではないのだ。「これが答えかもしれない」という、ふわっとした思念を核にして、本を読みながら、細かい著者の残留思念のようなものを引き寄せ転がしながら、雪だるまのように固めていく。こんなイメージが近いのだと思う。

久しぶりに本屋に行って本を買った。読んだ本は、『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』だ。

ということで、読みたいことを、書いてみた。
気張らずMOTHER SHIPのブログのスタートです。

2019.10.15
いいのやすひろ